ちょっと気になるブログ

人生は気になったりならなかったりの連続

不意におっきい声出すこどもが気になる

子供って不意にめちゃくちゃデカい声出しません?

 

子供の出す騒音はハッピーノイズなんてめでたい名前で呼ばれているらしい。

端的に言ってハッピーとは思えない。

これを考えた奴のアタマがハッピーである。

騒音は騒音なのだ。

聞いたところでハッピーにもラッキーにも思えるはずがない。

 

つまるところ音なんてものは空気の振動なのであって、彼女の服フルートの音色も、おじさんの異様にデカいくしゃみの音も、俺の歌声もジャスティンビーバーの歌声も本質的には同じである。

どちらもただ、空気が揺れて耳の中に入ってきてそれがうずまき管を通ってエトセトラなわけだ。

 

ジャスティンビーバーが世界中に向け「What do you mean?」つまり「どういう意味?」と問いかけている。

こちらが聞きたい。

どういう意味?ってリズムに乗せて歌になんかしちゃって。

MVまで作って何がしたいねんと。

 

一方の私はというと日常で起こる些細な出来事やこまかい物事の違和感を飲み込めずにこんなブログを書いているのだから不平等極まりない。

一日駅長ならぬ一日ジャスティンビーバーを作って、適当に「どういう意味ですか~?」なんて問いかけてみたいもんである。

 

話を本筋に戻そう。

別に私はこの“ハッピーノイズ”が嫌いなわけではない。

断じて嫌いなわけではない。

ここは重ねて言っておかなければ、子供の騒音に目くじらを立てるヤバい大人の仲間入りを果たしてしまう。

ただ単純に、なんであんなにおっきい声出すんですか?

という疑問を抱えているだけである。

 

体のサイズと声の大きさは比例するだろう。

こどものサイズ感であのバカでかい声を出すには相当体力を使うはずである。

省エネ全盛時代になんてことをしているんだろう。

 

ヒントを探るために自分の経験を振り返ってみよう。

私自身もこれまで大声を張り上げながら生きてきた。

というか、つい最近まで大声を出しつ出されつの関係の中で生きてきた。

部活動である。

 

私が所属していたソフトテニス部、もといソフトテニスという競技は、ともすればおとなしそうなイメージを持たれている。

ところがどっこい。

ソフトテニスの試合は実質声出し合戦の様相を呈しているのである。

 

 

アアアァァァアアァァイイ!!!

ヨッシャアアアアアア!!!

コイヤァァァアアアアアア!!

 

 

声が途切れることはない。

プレーヤーがもし試合中に声を切らそうものなら、監督席や応援席から

「声出せ~!」

という謎のアドバイスが入る。

当時は私自身めちゃくちゃ声を出していたし、声を出していないプレーヤーに

「声出せよ~」

という謎のアドバイスをしていたわけだが、声を出すことが良いプレーにどう繋がるのかは全くのミステリーである。

全く因果関係はわからないが、声を出すことが良いことだと思っていた。

声を出さないチームメイトがいれば憤慨し、ゲキを飛ばしていた。

今風に言えばアタオカである。

今では意味が分からないこのアドバイスも、当時は当たり前のものだと思っていた。

常識とは非常に恐ろしいものだ。

 

ちなみに、ソフトテニスがおとなしいスポーツと思われがちなのは理由がある。

クラスの中でも非常に地味なキャラクターの生徒たちがこぞってソフトテニス部に所属するからである。

 

部活ごとにいろいろなイメージがある。

サッカー部はさわやか系もしくはチャラいやつが多い。

野球部は面白いけどストイック。

そして、ソフトテニス部はおとなしい、陰キャ、暗い、カビ、etcである。

残念なことにこのイメージはほぼほぼ実態をよくとらえている。

ソフトテニス部は暗いやつが多い。

 

ただ競技の性質上、試合中に声を切らすことはあってはならないので、みんな声を張り上げるのだ。

クラスでは全く一言もしゃべらない彼も、文化祭の準備期間に一度も女子と会話することがなかった彼も、ひとたび試合になれば

 

 

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写真に悪意はありません

アアアァァァアアァァイイ!!!!

である。

狂気の沙汰以外のなにものでもない。

 

クラスではまったく存在感のない彼らがコート中を駆け回り、やわっこいボールをラケットでおもいっきりシバいた末に大声を出す様は圧巻である。

へたな絶景をみるよりよっぽど人生観が変わりそうな光景だ。

 

陰キャの彼が声を出さなくなってしまえば別の陰キャの彼が

声出せよ!とマジギレする。

その声を受けて陰キャの彼は

 

 

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まじで悪意はありません

アアアァァァアアァァイイ!!!

である。

 

マッドサイエンティストならぬマッドスポーツである。

ちなみに私はこのマッドスポーツ、ソフトテニスをオリンピック種目にしたいと考えています!と電通の面接の際、面接官に言い放ったのである。

秒で落ちた。

 

もはや子供が大きい声を出すどうこうはどうでもよくなってきた。

テンションとか上がっちゃうんやろ。たぶん。

逆にテンションを上げるために出してるっていうのもありえる。

正直本当にどっちでもいい。

 

そんなことより今は、マッドスポーツ、ソフトテニスに中高の青春を捧げてしまったことに茫然自失である。

 

サッカーやっときゃよかった~。

 

ソフトテニスもいいスポーツですけどね。