後輩のラジオ番組を聞いた
同じ高校出身の後輩がディレクターを務めたラジオ番組を聞いた。
後輩とはいえ、焼きそばパンを買いに行かせたことも喋ったこともないのだからほとんど他人である。
後輩の定義域の広さよ。
番組名は
802 BINTANG GARDEN
いちごの唄~ラジオから流れる恋と退屈と銀杏BOYZ~
番組公式ホームページを見ると、この番組は現在上映中の「いちごの唄」のプロモーション番組風に紹介されていたが、俺は違うと思う。
何を隠そうこの番組、銀杏BOYZボーカル、峯田和伸への愛がにじみ出ている。
峯田さん大好き感オーラ全開番組。
誤解を恐れずに言えば
ディレクターこれ、職権乱用してんなア!
という印象。
映画のプロモーションしますんで!という体で大好きな峯田さんを特集してる感満載なのだ。
映画の製作にも多分に峯田さんが関わっているということを加味しても、峯田さんを掘りに掘って深掘りすんぞという番組展開。
映画を切り口にトークテーマは峯田さんから離れない。
ゴール下でピポットを踏み続けるバスケ部員のように、軸足はずっとブレずに峯田さんなのである。
ディレクターのやりたいことやってんなア!
である。
比率にすれば
峯田さんの話:映画の話=7:3
ぐらいだろうか。
でもたぶん、黄金比だと思う。
パナソニックのトラックから覗き見たエプロン姿のさとみちゃんがドッペルゲンガーだった話を、「わっけわっかんねーわ俺の初恋」とオとす峯田さん。
七夕のお願いを聞かれて、友達と会いたいと答えた後に「世界平和」と答えなおす峯田さん。
学生時代にニルヴァーナのsmells like teen spiritを聞いた時、教室のみんなとは違うところに来てしまったと悲しくなった峯田さん
ステージに上がる瞬間の映像を一つ一つ言葉にしていきながら、世界とつながれる瞬間がステージだと語る峯田さん。
夏にやりたいことを聞かれて、ベタですけどと前置きをしてから
「手をつないで花火を見に行くとか」と答える峯田さん。
どこを切り取っても峯田さんの人柄が表れていたいい番組だった。
ディレクターの峯田さん好き好き感に感化されて、リスナーもおもわず峯田さんちゅきちゅきになってしまうような番組だった。
峯田さん大好きゆえの暴走か、緻密な計算かはわからないが、峯田さんの魅力を全力でリスナーに伝えに行く番組構成は、普通にプロモーションする5億倍、リスナーの心に何かが残ったと思う。(上から目線に聞こえたらすみません。ただ、先輩なもので。)
なにより、うらやましかった。その一言に尽きる。
正直番組の内容どうこうよりもその感想の方が強い。
うらやましかった。
自分の好きなものを全力で形にしているその姿が。
実際に頑張っている姿を見たわけではないけど(冒頭でも述べた通りマジで面識は0に近い)好きを形にしようと奔走している感じがとにかくうらやましかった。
映画のセリフを借りていうなれば、世界に勝ってんなーって。
いやーとにかくいいもの見せてもらいました。(学際の後のOB感)
ただエンディングの方のエレベーターのたとえ話の時にパーソナリティの女性が言った「なるほど」という相槌には思わずほんまにわかってんのかよとツッコんだ。
あのたとえ話はまじでわからんかった。
それもよかった。